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Interview

チームワークで大幅コストダウンに成功!
若手社員が語る、成長の物語

氏名
I.Takakuwa
所属部署
中野製造部 製造二課(総合職)
入社年
2021年
出身校
工学部 物質化学科卒

ニチアスセラテックに入社した経緯と、現在の仕事内容を教えてください。

私は信州大学 工学部で物質化学を専攻していました。そこでセラミックスに興味を持ち、大学の研究室では何百種類とあるセラミックスを掘り下げ専門性を追求して学んでいたので、セラミックスを取り扱う会社であれば、学んだことを生かせるのではと考えるようになりました。

東京で就職する道を選ぶ人や、地元に帰るという同級生も多かったのですが、私は就職も長野県内がいいと決めていました。曇っている日が多い富山県出身の私にとって、自然が豊かでのどか、そして晴天率が高くて過ごしやすい長野県での生活がとても気に入っていたからです。ニチアスセラテックはセラミックスを扱っているうえに、昔から長野に根付いている企業であることから、自分にピッタリの職場だと思い、志望しました。総合職として採用され、2021年に入社。中野工場の工業用の断熱材を製造する製造二課に配属され、現在に至ります。

私の主な業務は製造管理です。クライアント企業からの発注内容を確認し、断熱材の生産計画を立てるのが仕事です。具体的には、工場で働いている方たちのスケジュールを月単位や週単位で組み立てて1日の生産量を割り出し、納期に間に合うように計画を立てるという作業をしています。現場では予期せぬトラブルが発生することもあるのですが、そんなとき、工場の方たちがもっと仕事をしやすくなるように、現場の声を聞いて「改善」につなげたり、相談に乗ったりすることも私の大切な役割です。

改善といえば、入社3年目で「ニチアス改善活動(NKK)」の世界大会に会社代表として登壇したそうですね。717組の中から金賞に選ばれたときのことを教えてください。

ニチアスグループでは、それぞれの会社、それぞれの部署で、日々改善活動を行っています。活動の内容は部署で話し合って決め、その成果を発表する機会がNKKです。私のチームで行ったのは、無駄を省き、より少ない材料で同じクオリティの製品を製造するというプロジェクトです。実効性もあり、この改善活動によりかなり大きなスケールでのコストダウンに成功しました。

式典において表彰楯を受け取ったのが私なので、私が活動についてお話する機会が多くなってしまっていますが、上司や先輩、現場の方など、本当にたくさんの人に助けられながら形になった活動です。目標実現への過程では何度も困難にぶつかりましたが、周りの人からアドバイスをもらい、手を貸していただくことで乗り越えることができました。このような経験を積み重ねてきたことで、自分自身も成長できたのではと思います。そして、私のような若手にもチャンスがあり、評価してもらえるという会社なのだということに、とても感銘を受けました。

入社してすぐの時期、スムーズに仕事に慣れることはできましたか?

当社には「ブラザーシスター制度」というものがあり、入社して1年間は同じ部署の先輩がマンツーマンで付いて、年間スケジュールに沿って仕事を教えてくれます。ブラザーはメンターのような存在で、わからないことがあったら何でも聞くことができるし、仕事に対する姿勢や、トラブル対処の仕方、福利厚生についても教えてくれます。私の場合は、製品の在庫数を計算して最低限のストックだけを抱えるという考え方や、モノを滞留させずに細く早く生産するという生産管理のスキルを、ブラザーからじっくり学ばせていただきました。1年間という期間が決まっているため、「聞けることは今のうちに質問して、分からないことを分からないままにしておくのはやめよう」という意識を持つことができることも、結果として自己研磨につながったと思います。このように拠りどころとなる人がいてくれると、システマティックに仕事を覚え、着実に成長できるのだなと実感しています。

仕事において心がけていることを一つ挙げるとしたらなんですか?

コミュニケーションですね。30人ほどの部署に所属していますが、どんな小さなことでも「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」を行って、風通しのよい職場の雰囲気を保つようにしています。また、普段から気軽に声をかけてもらえる関係になっておくと、不具合や改善のアイデアなど、ちょっとしたことでも話してもらえるようになりますよね。改善や、事前にトラブルの芽を摘み取るうえで、それはとても大事なことです。

現場の方たちは、自分よりも年上で経験や知識が豊富。そのような中で、まだ経験の浅い自分が管理や指示をしなければならないので、最初は少し戸惑ったりもしました。でも、普段から現場の方の意見をしっかり聞くようにして、指示するときにはその裏側にある理由もしっかり説明するように心がけると、仕事がスムーズに進むようになりました。例えば、私が現場にA案を提示する際、なぜそうしてほしいのかを論理的に説明することによって、現場も、A案を通すのが難しい場合でも代替としてB案を出してくれたりします。その結果、双方で話し合って、さらにブラッシュアップされたC案が生まれることもあるんですよ。根拠のない指示をせず、目標に向かって改善を重ねていくと、無駄が省かれて、工程がスムーズになっていくのだと学びました。

休日などプライベートはどんな過ごし方をしていますか?

私はドライブをするのが好きなんです。信州にはいい道がたくさんあるので、休みの日にはどこか目的地を決めて、車を走らせています。車の中って、自分ひとりだけの空間。好きな音楽を聞きながら気ままに運転していると、リフレッシュになります。週休は2日、平日もほぼ定時に帰ることができるので、家ではいつも自炊しています。納品の時期によっては忙しくなることもありますが、それはあくまでイレギュラーです。

最後に、ニチアスセラテックはどんな会社か教えてください。

規模的にはそれほど大きくありませんが、社会インフラを支える大切な役割を持った会社です。自分のような若手でも、全体を俯瞰できるようなさまざまな仕事を任せてくれたり、社外セミナーへの参加など、勉強や挑戦のチャンスをもらえたりするので、人を育てることを大切にしている企業だなと思います。そうした環境なので、「自分で何かをしたい」という意欲のある人が活躍できる職場だと思います。

家族の時間を大切に考えてくれる会社
~育休を経験したパパたち~